ハチ博士のミツバチコラム(39)働きバチ

雄バチ、女王バチを話題にしましたので、働きバチに触れない訳には行きません。数万匹のミツバチの群の中で雄バチがいる春・夏では全体の9割位、秋・冬は1匹の女王バチを除き全てが働きバチです。働きバチもメスですから、秋・冬はメスだけの集団になります。働きバチは交尾・産卵以外の全ての仕事を担当し、仕事の内容は育児や巣房の清掃等(内勤)から花蜜や花粉の採集(外勤)まで、日齢に従って変化して行きます。

 前回、女王バチは女王物質の力で群全体を統率している様な書き方をしました。しかし、女王物質をドンドン生産して、元気にしているとアピールはしているのですが、それが統率していることになるのか、と言われるとちょっと首をかしげたくなります。次期女王を誕生させるための王台を準備したり、雄バチの巣になる大きいサイズの巣穴の数を決めたり、群が調和して成長するようにバランスよく仕事を分担するなど、群全体の運命を決める大事なことを働きバチ達が女王に言われることなく、「粛々」と実行しているのです。更に、働きバチは産卵の時期が近付くとローヤルゼリーをせっせと生産して女王に食べさせて産卵を促し、産卵能力がなくなると容赦なく女王を殺してしまうそうです。この様に、働きバチが群を支配していると言えます。

では、多数の働きバチのどの個体が支配しているのか?いや、どの個体ということではなく、働きバチ達としか言いようがない所が不可思議なところなのです。個々の働きバチはいつ死んでも群全体に影響はありませんが、働きバチ達は群を支配する大きな力を持つのです。個々の働きバチと集団の働きバチ達では、何が違うのでしょうか。実は、この部分は私もよく分からないのです。(冷汗…) 。(中京しんぶん 2015年11月15日号掲載)


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