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Apimondia2015(韓国Daejeon)でポスター発表をしました。


 9月15日から20日まで韓国Daejoenで開催されたApimondia2015に参加しました。

Apimondia(国際養蜂協会連合)は会員総数が500万人以上といわれている国際組織で、1987年からほぼ2年毎に国際会議を開催しており、2015年韓国、次回の2017年はトルコでの開催です。Apimondia2015では学術会議の他に、蜂蜜等のミツバチ産品、巣箱等の養蜂資材の展示、品評会等が行われ、全体で数千人の参加者が有ったようです。

 今回の発表では、ニホンミツバチを誘引する成分の合成と誘引剤の開発、製造販売を紹介しましたが、オーストラリア、韓国、中国等の研究者が質問に来て、色々な討議ができました。アジア地区に分布するトウヨウミツバチ(ニホンミツバチもその亜種の一つ)に活性があれば、応用の範囲が広がり、海外の研究機関との共同研究に発展する可能性を感じました。

 昨今のミツバチ失踪に関連して、農薬、病気、感染症、気候変動など多面的な原因究明のシンポジウムや発表があり、単独ではなく複数の要因が複合して従来では考えられなかった広範囲かつ深刻な事態を引き起こしているという意見が主流をしめました。日本における状況もその通りだと思われます。会議の行事として韓国の養蜂場や蜂蜜企業を訪問するバスツアーもあり、各国からの参加者(研究者、養蜂家や蜂蜜業者)と行動を共にして、普段は出来ない交流が出来たことも有意義でした。最近北九州に上陸したと報道されたツマアカスズメバチが飛び交う大規模な養蜂場で、その1匹を私が網で捕まえて参加者に観察して貰い、お礼を言われました。日本はスズメバチ類の多い国で、私も普段から慣れているので、捕まえることは難しいことではありませんでした。


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